今回は夏型塊根植物やアガベの種まき(実生)の方法を徹底解説していきます。
かっこいい塊根植物やアガべを育てていると、自身で種子から育ててみたいとは思いませんか。
種子から育てることや発芽した植物を実生(みしょう)と呼びます。
実生の魅力は、どんな芽が出るのか、どんな株に育つのか、1から自分で育てるロマンがありますね。
私も初めのうちは育成株を購入していましたが、しばらくすると実生にチャレンジしてみたくなりました。
しかし、実生を始めた頃は、
- 種子の入手方法がわからない
- 全然発芽しない
- 発芽してもすぐにダメになってしまう
なんてことに悩んでいました。
私も何度も挫折しかけましたが、今では実生から大きく成長した株を多数育てています。
そこで今回は、私が行っている実生の方法を、種子の入手方法から発芽後の管理も合わせて紹介していきます。
今回紹介している方法を実践すれば、しっかり発芽して大きく育てることができますよ。
夏型塊根植物やアガベの種子の入手方法
まずは種子の入手方法から紹介します。
夏型塊根植物やアガべなどの種子はホームセンターではなかなか見つかりません。
そのため私は、種子販売サイトやヤフオクで購入していますよ。
しかし、
- どの出品者から購入すれば良いのか
- 本当に発芽する種子が届くのか
悩んでしまいますね。
こちらで種子購入時の注意点についてまとめています。
多肉植物や塊根植物の種子の購入するときの注意点について解説しましょう。種子から育てていきたい方は3つの注意点を意識するこ…
注意点を予習して、信用できる販売者から種子を購入しましょう。
道具をそろえる
種子を手に入れたら、次は道具を揃えましょう。
必要な道具を下にまとめます。
- 種子
- 土
- 鉢
- 腰水用受け皿
- ベンレート水和剤
- 種子殺菌用のカップ
- ピンセット
種まきの前準備
道具が揃ったら、早速蒔いてしまいたいところですが、まずは種まきの前準備をします。
この一手間がとても重要なので、必ず行いましょう。
種子の殺菌
まずは種子を徹底的に殺菌しましょう。
種子はとてもデリケートです。
すぐにカビが出て発芽できなくなります。
そこでベンレート水和剤で殺菌します。
ベンレート水和剤は植物用の殺菌剤です。
ダコニールも有名ですが、ベンレートは植物内部に発生した菌にも効果があるのでおすすめです。
用意したカップに2000倍希釈したベンレート溶液を入れ種子をつけます。
私の場合は大体一晩、この溶液につけて殺菌していますね。
果肉の除去
果肉のついている種子は果肉をしっかり除去しましょう。
果肉が腐り、そこからカビが生えてしまいます。
殺菌した種子には直接触れず、必ずピンセットで扱います。
人の手には沢山の細菌がいますので、せっかく殺菌処理した種子には直接触れないようにしましょう。
種まき
それでは、種子を蒔いていきましょう。
種子の蒔き方
ここでも、殺菌した種子には直接触れず、必ずピンセットで扱います。
種子には、土の上に蒔くものと、土を被せるものがあります。
- 好光性種子:発芽に光を必要とするため、土の上に種子を蒔く。
- 嫌光性種子:発芽に光を必要としないため、種子の上に土を被せる。
しかし、珍しい種子だと好光性か嫌光性か分からない場合がありますね。
その場合は少しだけ土を被せることをおすすめします。
良い確率でどちらの種子でも発芽していますよ。
種子が多くある場合は、土の上に蒔くパターンと少量土を被せるパターンで試してみましょう。
発芽率の結果から推測して種まきの方法を決定します。
結果が出るまで数日かかってしまいますが、この一手間で全体の発芽率を上げることができますよ。
水やり
水やりはどんな種子でも多めで大丈夫です。
腰水用に受け皿を準備し、受け皿に水をはり、そこに鉢を入れる方法がおすすめです。
土表面が潤った状態を保てるので発芽率が向上しますよ。
カビの除去
徹底的に殺菌してもカビは生えてしまいます。
種子からわたあめのような白い糸状のものが生えてきたら、それは糸状菌です。
他の種子に広がる前に除去しましょう。
発芽後の管理
小さい株は少しの環境変化や刺激ですぐに枯れてしまいます。
例えば、強風や大雨、水切れなどなど。
そのため発芽後半年ほどは過保護に育てましょう。
特に水切れには注意が必要ですね。
受け皿には常に水が溜まっているように気を付けて管理しましょう。
大きくなり幹や根がしっかりしたらいよいよ通常管理できるようになります。
急な環境変化で枯れてしまう場合もあるので、徐々に通常管理に移行しましょう。
まとめ
今回は種子の入手方法から種まき、発芽後の管理方法について解説しました。
- 種子の入手
– 種子販売サイトやヤフオクで種子を入手 - 種子の前準備
– 種子をベンルート水和剤に一晩つけて殺菌
– 殺菌した種子は直接触れずピンセットで扱う
– 必要に応じて果肉の除去 - 種まき
– 好光性種子は土の上に蒔く、嫌光性種子は土を被せる
– 受け皿に水を溜めて腰水で管理 - 発芽後の管理
– 強風、大雨、水切れには要注意
– 急な環境変化に注意して徐々に通常管理に移行する
以上の手順で、自分だけのオンリーワンの株を育ててみましょう。
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