こんにちは。
ユキです。
植物が好きで埼玉や沖縄で育てたり、現地まで見に行ったりしています。
さて、今回はサイカス カイルンシアナの種子を実生する方法について解説します。
カイルンシアナの種子は1粒でも結構なお値段なので、
- きちんと根が出るのか?
- 上手に発根させるにはどうすればいいのか?
- どれくらいの期間で発芽するの?
といった不安がありますよね。
結論から言うと、種子を蒔く前にしっかりと水に漬けて、種子が割れてきたら土に植えましょう。
これで発根率は90%以上ですね。
また発根しても発芽するまでには時間がかかるけど、発根用の管理をすれば自然と芽が出てきます。
年間100粒ほどカイルンシアナの種子を蒔いる私が、高確率で種子を発根させるための3つのポイントと実際の発根手順について解説していきましょう。
カイルンシアナの種子を実生するための3つのポイント
カイルンシアナの種子を発芽させるためのポイントは
- 種子の発芽条件を守る
- 有機物の少ない土を使う
- 種子や土は殺菌処理をして清潔にする
の3つになります。
それぞれ解説していきます。
POINT1:種子の発芽条件を守り、発根を促す
カイルンシアナに限らず、種子を発根させるには、
- 適切な温度
- 水
- 空気
が必要ですね。
小学校でも習った、種子の発芽の必須要素になります。
具体的なカイルンシアナの発根の適切な温度は、25~32℃ですね。
この温度以外だと発根率が下がるので要注意です。
真夏は温度が熱くならないように、風通しの良い日陰に置きましょう。
逆に涼しい時期はヒーターで温めるとよいです。
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水は水道水で良いでしょう。
空気も特に気にする必要はありません。
POINT2:有機物の少ない土を使う。菌の繁殖が防げる。
発芽条件を守ればおのずと種子は発芽します。
POINT2では発根する種子を菌から守る方法を解説します。
結論から言うと腐葉土や有機肥料の含まれない土を使いましょう。
そもそも腐葉土や有機肥料は植物の成長には欠かせない栄養がたくさん含まれていますね。
こういった土や肥料は有機物が多く含んでいるため、菌も繁殖しやすいんです。
菌がいると種子の
- 痛み
- 腐り
- カビの発生
の原因になるので、種まき用の土には不向きですね。
ただ栄養が全くない用土だと、発芽後にもう一度植え替えをしないといけないです。
これでは根を痛めてしまい枯らしてしまう可能性があります。
ですので、少量の肥料が入った土を使うといいでしょう。
土づくりについてはこちらの記事をご覧ください。塊根植物用ですが、カイルンシアナの発芽でも同様の土を使用できます。
こんにちは、THE COREのユキです。 多肉、塊根が好きで育てたり、現地まで見に行ったりしています。 最近は種子を蒔きまくっていて、毎日植物と共に生活しています! そんな私が今回は、塊根植物(コーデックス)やアガベの用土の配[…]
POINT3:殺菌処理をして、菌から種子を守る。
さて、菌は種子の
- 痛み
- 腐り
- カビの発生
の原因になるといいました。
実は種子自体にも菌が元からついている場合があります。
発芽させる環境は菌にとっても好適な環境なので、種まきの前に殺菌しましょう。
カイルンシアナの種子を実生するための手順
それではカイルンシアナの種子を発芽させていきましょう。
ここでは上記で説明した種子の発芽条件は満たしていることを前提として解説していきます。
STEP1:果実の部分を剥く
まずはカイルンシアナの種子の周りについた果実を剥きとりましょう。
実際剥いてみると分かりますが、カイルンシアナの果実はとても硬いです。
なので、水に漬けつつ、ふやかしながら剥きましょう。
はじめにナイフで硬い実を剥ぎます。
そしてスプーンを使いきれいになるまで実を落としていきます。
これでも十分ですが、気になる方はたわしで磨き上げるとよいです。
STEP2:水に浸ける
果実の処理が終わったら、水道水で種子を浸けましょう。
種子が完全に浸かるまで水を入れます。
この時、水をどれくらい入れたか計量カップで測っておきましょう。
STEP3:殺菌剤で種子を殺菌する
種子の殺菌はSTEP2の水の中に殺菌剤を入れて完了です。
殺菌剤の使用方法は各種の殺菌剤に説明書が入っているので、そちらをご覧ください。
私はベンレート水和剤を使うことが多く、効き目もよいことからおすすめしています。
STEP4:皮が割れるのを待つ
このまま放置すると、1-3日ほどで殻が割れてきます。
殻が割れた種子から順に次のSTEP5に進みましょう。
割れていない種子はこのまま水に浸けます。
STEP:土に種子を蒔く
殻が割れたら種子を蒔きましょう。
蒔き方は写真のように、種子の尖っていない割れた部分を土に差し込むように蒔きます。
このとき、割れている部分が乾燥しないようしっかり差し込みましょう
STEP6:土が乾燥しないように水やりする
ここまでできたら、あとは水やりをするだけです。
私は受け皿に水を貯めるようにして、水やりをしています。
種子は早いもので1日、時間がかかるもので3か月ほどで根が出てきます。
根気よく水やりと発根のチェックをしましょう。
STEP7:発根後の管理方法
発根後は管理を変えずに発芽するまで待ちましょう。
発根から2週間から3か月程で芽が伸びてきます。
私は芽が出てきてからは通常のサイカスの管理をしています。
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